About About

虐めに対しての抵抗は、その当事者にとって非常に困難なものです。
狭い世界観に閉じ込められ、他人のことも自分のことも信じられず、頼ることもできず、絶望に支配されてしまいます。
中には死という形の逃避を望んでしまう人もいるでしょう。

虐めという現実に対して、人はどのように振る舞えばよいのか。
絶望的な状況下でも自分が自分であり続けるための逃避行動 ー 本作の主人公にとってそれはダンスです。
彼の行動は、現実を直接変えることはありません。
しかしその一見無意味にも思える振る舞いは、主人公の尊厳を守る一縷の希望として彼を繋ぎ止めているのです。
報われない努力や夢に対して、僕らは最大の愛と敬意を送ります。

制作に関わった全ての方々に感謝を。